むすめに初めておっぱいやミルク以外のものをあげた時の気持ちを今もよく覚えています。
一言で言ってしまえば「さみしい」
文字通り乳離れして、わたし(母)とむすめ(子)との強い結びつきが弱まってしまうのでは?という不安さえありました。
今日まで母乳やミルクでむすめを生かしてきたぞ!というささやかで誇らしい気持ちが一変、
これから様々な食物と出会い、親から離れていくさみしさばかり感じてしまいました。
そんなわたしの想いを知ってか知らずか、かの本人は初めて食べるとろみのある10倍粥も青くさいお野菜のとろとろも酸味のあるヨーグルトもニコニコパクパク食べました。
そうなってくると単純な母は〝離乳食の世界〟にハマっていきます。
ひよこクラブの離乳食カレンダーでスケジュールを組み、
本も何冊か揃えて読み込み、ユーキャンで資格も取りました。
こう振り返ると肩に力がガッチガチ入った子育てに見えてしまいますが、
当時からひとつだけ揺るぎないのは「赤ちゃんが食べても大人が食べても美味しいか」それだけ。
食材が複数になった頃からむすめの分はそれをペーストにして、大人はそのまま同じようなものを取り入れるようにしていました。
もちろん離乳食に全く悩まなかったわけではありません。
お世話好きな先輩方にもっとこうした方がいいとわたしの考えから外れたアドバイスされたり、
品目の数、食べる量、献立のレパートリーに頭をかかえることも。
特に悩んだのは炭水化物と手づかみ食べ。
むすめは今でもお米も麺もパンも優先順位は低めで、野菜と果物、お魚が大好き。
手づかみ食べを始めた中期の終わり頃は食パンのカサカサした触感がお気に召さず持ってくれない、お口に入れてくれない。
大袈裟ですが、初めての挫折。
そんな時にたまたまおうちパンを知り、さつまいものドデカパンを習いに行きました。
実は〝離乳食パン〟だなんて知らずに。 ただのわたしのリフレッシュとして。
そこで初めて口にしたのは、ゴロゴロ角切りの甘いさつまいもが入っていて、しっとりしているドデカパン。
恐る恐るむすめにも渡してみると、小さいおててで受け取って小首を傾げながらあむり。
そうか、好きなものと組み合わせたら美味しいんだ!
肩の荷が下りたような安堵感でした。
そんなむすめももうすぐ2歳。
今ではおさじも上手に使えるようになり、大人と同じものを同じように食べたがります。
ごはんも麺もパンもパクパク。(でもパンの批評は本当に手厳しい…)
ちょっと多かったかな?と思う量もペロリと食べ、おかわりや大人の分をねだることも。
卒乳してこそだいぶ経ちますが、あのさみしい気持ちは精算され、
今度は美味しいものを一緒に食べる幸せを噛みしめています。
赤ちゃんも大人も美味しいと思えるものを作って一緒に食べる。
こんな幸せなレシピをわたしもお伝えできれば、と 離乳食パン(ベジフルパン)のレッスンをスタートします。
ご希望の方はgmail、インスタグラム、公式LINEよりお問い合わせください。
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