2016年に結婚式を挙げました。
そのときに突然、「あ、刺しゅうしてみよう」と思いたち、リングピローと高砂ソファに置くクッションカバーに刺しゅうを初めて刺しました。
びっくりされますが、家庭科は苦手でした。
玉結びもけむりだまを出すみたいだなって思っていたし、大雑把なわたしはラインに沿ってちまちま縫うなんて性に合わないと思っていました。
初めて刺しゅうの作品を生で見たのはたまたま訪れた鎌倉の小さな貸しギャラリーで見たマダムたちの刺しゅうでの風景画。なんて繊細!なんて緻密!と驚いたことを覚えています。(なんであのとき帳簿に名前を記載しなかったのか、少し後悔しています。)
そして刺しゅうとの再会は当時住んでいた場所の近くの蔦屋書店で行われた樋口愉美子さんの個展。
息がかかってしまうほどの距離まで近づいて、食い入るように見入りました。いそいそと一冊だけ著書を買いました。(そこから二年温めてやっと冒頭に繋がります。)
やってみたい、と思ったときが始めどきとはよく言ったもので、いつもわたしの背中を押してくれる言葉です。
そして、鎌倉で刺しゅうの展示会というおばさんくさいギャラリーにも一緒に足を踏み入れてくれ、結婚式のいろいろにも一緒にあーでもないこーでもないと悩んでくれ、刺しゅうをしていると暗くないかと電気を点けてくれたり、出来上がったものを触らせて〜!と飛んできてくれる。
そしておうちパン教室をやりたい!と言うと驚きもせず、応援してくれ、仕舞いには教室でお教えするために練習台に生徒役まで買って出てくれる主人にとても感謝しています。
今度は皆さんの背中を押してあげられる、応援できる人になりたいと思っています。
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